カオリンは、INCI名 Kaolin、医薬部外品表示名称も「カオリン」、慣用名を白陶土・チャイナクレーという天然の粘土鉱物で、CAS番号1332-58-7、組成は含水ケイ酸アルミニウム[Al2Si2O5(OH)4]にあたる(出典: 化粧品成分オンライン / 日本化粧品技術者会 化粧品用語集)。化粧品では体質顔料(増量・希釈)・吸着・研磨の3役を担う白い粉体で、洗顔料やクレイパック、おしろい・ファンデーション等に配合される(出典: 化粧品成分オンライン)。この記事の中心は、カオリンが「クレイ」というくくりの中で3つの意味で例外側に立つ点にある。第一に、クレイ系の成分表示名には鉱物名で書かれるものと産地名で書かれるものがあり、カオリンは前者にあたる。第二に、鉱物としての系統が違う。カオリンはカオリナイト系の1:1型で層間に水が入らず膨潤しないのに対し、ベントナイト・海シルト・モロッコ溶岩クレイはいずれもスメクタイト系の2:1型で膨潤する。第三に、公的な安全性評価の結論も分かれていて、CIRが2022年に公表した暫定改訂版報告書では、評価対象のクレイ8成分のうちカオリンだけが但し書きなしで安全と結論された(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。ただしこれは「他のクレイが危険」という意味ではない。本記事ではこの3段の非対称を中立に整理し、自社の商品マスター集計と合わせて、成分表の「カオリン」から何が読み取れるかを解像する。
1. カオリンの基本
1.1 何の成分か
カオリンは、天然に産する含水ケイ酸アルミニウム[Al2Si2O5(OH)4]で、白色〜類白色の砕きやすい塊または粉末状の粘土鉱物にあたる(出典: 日本化粧品技術者会 化粧品用語集)。名称は古代中国の高嶺(Kauling)に由来し、そこで産した白い粘土が磁器の原料に使われたことからチャイナクレー、日本では白陶土とも呼ばれる。良質な産地としては米国ジョージア州と英国コーンウォールが知られ、CIRの報告書では英国・米国・フランス・チェコ・スロバキア・ドイツに加え日本も産地として挙げられている(出典: 日本化粧品技術者会 / CIR 暫定改訂版 2022)。
組成の主成分は二酸化ケイ素(SiO2)・アルミナ(Al2O3)・水(H2O)で、結晶鉱物名としてはカオリナイトとハロイサイトが主成分にあたる(出典: 日本化粧品技術者会)。結晶度の高いものは六角板状の結晶、低いものは微細な不整板状になる。この板状という形が化粧品での性質を決めていて、皮膚への付着性がよく、吸油性と吸水性を併せ持つ体質顔料として機能する。pHは中性〜酸性領域を示し、マイカやタルクが中性〜アルカリ性であるのとは異なる。なお化粧品に入るカオリンは掘った泥をそのまま使うものではなく、カオリン化した花崗岩を強力な水流で洗い出し、砂と雲母を除去したうえで湿式ろ過・乾燥・粉砕を経た精製済みの鉱物粉末にあたる(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。
規制上の位置づけは医薬部外品の添加成分にあたる。化粧品表示名称・医薬部外品表示名称ともに「カオリン」で、医薬部外品の成分表示名称リストにも収載され、医薬部外品原料規格2021にも収載されている(出典: 日本化粧品工業会 医薬部外品の成分表示名称リスト / 化粧品成分オンライン)。ただしこれは薬用洗顔・薬用パック等で吸着剤・体質顔料を担う「その他成分(添加物)」として配合されうるという意味であって、日本で医薬部外品の有効成分として承認されているわけではない(出典: 化粧品成分オンライン)。加えて食品添加物の既存添加物リストにも収載され、日本薬局方にも「カオリン(Kaolin)」の名で収載されている(出典: 化粧品成分オンライン / 国立医薬品食品衛生研究所 日本薬局方名称データベース)。化粧品での使用実績は20年以上とされ、日本の化粧品基準に配合上限規定はない(配合可能成分)。なお米国では事情が違い、FDAのOTCモノグラフでカオリンは医薬品の有効成分として扱われている。この国をまたいだ非対称は §2.2 で整理する。
1.2 どんな製品に配合されるか
化粧品成分オンラインは、カオリンの適用製品をメイクアップ製品・コンシーラー・化粧下地・洗顔料・頭皮ケア製品・ネイル製品・おしろい等と整理している(出典: 化粧品成分オンライン)。用途が広いのは、体質顔料という役割が「色や機能を持つ成分をかさ増しして扱いやすくする」という汎用の仕事だからにあたる。
使用実態もこの広さを裏づけている。CIRの2022年暫定改訂版報告書が参照する2022年のVCRP(米FDAの化粧品届出制度)では、カオリンの届出使用件数は1,046件で、評価対象クレイ8成分のなかで最多だった(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。1998年時点は509件なので20年余りで倍増しており、報告書はその多くがリーブオン(洗い流さない)製品だと記している。ベントナイトは262件で2番目、こちらは半分強がリーブオンにあたる。リーブオンでの最大使用濃度も、カオリンは53.2%(マニキュア製剤)と全クレイ中で最も高い(ベントナイトは8%・スキンケア製剤)。カオリンは口紅にも使われること、米国ではOTC医薬品の承認成分でもあることも同じ報告書に記載されている。
ここで本記事の中核データにあたるのが、DappNotes の自社商品マスターの集計になる。スキンケア54製品を機械集計すると、クレイ系成分(カオリン・ベントナイト・海シルト・モロッコ溶岩クレイ・タルク・タナクラクレイ)を1つ以上含むのは11製品で、そのすべてが洗顔料だった(出典: DappNotes 商品マスター集計)。化粧水・乳液・美容液・日焼け止めには1件も入らない。米国のVCRPでカオリンがリーブオン中心だったのとは対照的で、日本のメンズスキンケアという切り口ではクレイ=洗顔料の成分という分布になる。
ただし、その中でもカオリンだけが例外の顔を持つ。ヘアケア側の商品マスター78製品では、カオリンはスカルプケアシャンプーの全37成分中7番目にも配合されていた(出典: DappNotes 商品マスター集計)。本クラスタ4成分のうち洗顔料の外に出るのはカオリンだけで、CIRの使用実態でカオリンだけが突出して届出件数が多くリーブオン中心だったこととも方向が整合する。
同じ「クレイ配合」でも配合位置は製品ごとに大きく違う。
| 製品タイプ | カオリンの順位 | 全成分数 | 位置(全体に占める割合) |
|---|---|---|---|
| 洗顔料A(クレイ5種を配合) | 42位 | 62 | 68% |
| 洗顔料B(酵素洗顔パウダー) | 18位 | 24 | 75% |
| 洗顔料C(海泥を冠する洗顔) | 11位 | 15 | 73% |
| 洗顔料D(スクラブ洗顔) | 20位 | 34 | 59% |
| 洗顔料E(クレイ3種を連続配合) | 13位 | 36 | 36% |
| スカルプケアシャンプー | 7位 | 37 | 19% |
(出典: DappNotes 商品マスター集計)
読み取れることは3つある。1つ目は、カオリンが最も上位に来るのはスキンケアではなくシャンプーだった点。2つ目は、洗顔料Aのように本クラスタ4成分+タナクラクレイの5種すべてを配合する製品でも、5種とも成分表の後半(55〜81%)に集まっていた点で、クレイの種類数と1種あたりの配合量は別の話になる。3つ目は、洗顔料Eではクレイ3種が11・12・13位と連続して並び、ブレンドを1つの塊として配合した処方と読める点にあたる。なお洗顔料Cは商品名に「海泥」を冠しているが、成分表にあるのはカオリンとタルクで海シルトは入っていない。商品名の由来は各社の説明によるもので、成分表とは別に読むのが実際的になる(出典: DappNotes 商品マスター集計)。
⚠️ 配合順位の解釈には注意が要る。全成分表示は原則として配合量の多い順に並ぶが、1%以下の成分は順不同で記載してよい ため、後半に並んでいるからといって配合量の順位がそのまま読めるわけではない。少量で機能する成分もある。ここで言えるのは「製品ごとに位置づけが違う」までで、順位が低い=効果がない、とは読めない。
1.3 メンズ視点での見方
男性は皮脂分泌量が女性の約2倍とされるオイリー寄りで、皮脂・汗・整髪料をすっきり落としたいというニーズが強い(出典: メンズスキンケア専門メディア各種)。クレイ洗顔がメンズ向けに提案されやすいのはこの需要に応えるためで、自社集計でクレイ系成分を含むスキンケア11製品がすべて洗顔料だったのも、その反映と読める(出典: DappNotes 商品マスター集計)。
ただし、メンズの肌には逆方向の事情もある。皮脂は多い一方で肌内部の水分量は女性の約半分とされ、インナードライに陥りやすい。加えて毎日の髭剃りで角質と皮脂膜が削られ、バリア機能が低下しやすく、洗浄後のpH回復も遅れやすい(出典: メンズスキンケア専門メディア各種)。皮脂を吸着する成分は、この状態の肌では乾燥側に振れる要因にもなる。「皮脂が多いからクレイ」という選び方は半分正しく、半分は肌の状態しだいにあたる。
ここでカオリンの位置づけが実用に効いてくる。同じクレイでも、層間に水を取り込んで膨潤するスメクタイト系(ベントナイト・海シルト・モロッコ溶岩クレイ)と、膨潤しないカオリナイト系(カオリン)では吸着の担い手が違う(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。スメクタイト系が層と層の間まで使うのに対し、カオリンの吸着は主に粒子の表面と粒子間で起きるため、性格はより穏やかな側にあたる。乾燥しやすい人がクレイ洗顔を選ぶなら、成分表でカオリンが上位でスメクタイト系が後方にある処方のほうが扱いやすい可能性が高い。
もう1つ、メンズにとって実際的なのが頭皮側にあたる。自社集計でカオリンが最も上位に置かれていたのはスキンケアではなくスカルプケアシャンプー(全37成分中7番目)で、本クラスタ4成分のうちカオリンだけに見られた配合だった(出典: DappNotes 商品マスター集計)。頭皮の皮脂・べたつきが気になる人にとって、カオリンは顔よりも頭皮の製品で出会う成分ということになる(関連: メンズの頭皮の皮脂・べたつきケア)。
なお、皮脂対策の成分は吸着型だけではない。すでに出た皮脂を粉体で吸い取るカオリン・シリカ・炭のような吸着型に対して、亜鉛PCAのように皮脂分泌の調整や収れんを配合目的として使われる化粧品成分や、ライスパワーNo.6のように「皮脂分泌の抑制」を承認効能とする医薬部外品の有効成分は、働きかける層が違う。カオリンは「出た皮脂を取る」側の成分で、皮脂の量そのものを変える成分ではない、という切り分けが正確にあたる。
2. 期待される働き・効果
2.1 メカニズム
カオリンの働きは、化学反応ではなく粉体の物理的な性質で説明できる。担い手は3つある。
役割A:体質顔料としての増量・希釈。体質顔料とは、それ自体は着色力や強い機能を持たないが、色材や機能性成分をかさ増しして扱いやすくするための粉体を指す(出典: 化粧品成分オンライン)。おしろい・ファンデーション・化粧下地等では、顔料をそのまま使うと発色が濃すぎたり、のびや付着性が扱いにくかったりするため、体質顔料で希釈して使用感を整える。カオリンは板状結晶に由来して皮膚への付着性がよく、この用途に向く(出典: 日本化粧品技術者会)。
役割B:吸着(吸油・吸水)。カオリンは吸油性と吸水性を併せ持ち、粉体の表面と粒子のすき間に油分と水分を取り込む(出典: 日本化粧品技術者会)。ここでスメクタイト系との差が出る。CIRの報告書によれば、ベントナイト・ヘクトライト・モンモリロナイトといったスメクタイトは、シリカ四面体シート2枚の間にアルミナ八面体シート1枚が挟まる2:1型の構造で、シート同士の結合が非常に弱いため、水や有機分子が層と層の間に入り込んでc軸方向に膨潤する(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。この膨潤は可逆的で、層間の極性分子を取り除くと構造は完全に収縮する。対してカオリンは、シリカ四面体シート1枚とアルミナ八面体シート1枚が組み合わさった1:1型で、格子内の置換もほとんどない(結晶性の低いものでごく一部の鉄・チタンがアルミニウムを置換する程度)ため、層間に水が入って膨らむことがない。つまりスメクタイト系が層間まで含めて吸着に使えるのに対し、カオリンの吸着は主に粒子表面と粒子間で起きる。同じ「クレイの吸着」でも担い手が違う、というのがこの2系統の決定的な差にあたる。
役割C:研磨・スクラブ。粉体である以上、物理的に擦る働きも持つ。洗顔料や歯みがき類では、この穏やかな研磨性を利用して角質や汚れを落とす用途に使われる(出典: 化粧品成分オンライン)。ただし研磨は成分の粒子径・形状に加えて、使う側の力加減と頻度に強く左右されるため、成分名だけでは強さが決まらない。
粒子径については、CIRの報告書にある原料供給者の報告としてカオリンのD50が3.1µm、ベントナイトが61.1µmという値が載っている一方、同じ報告書内の別のベントナイト粒度分析では50%が5µm未満という値も併記されている(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。分析方法とグレードで大きくばらつくため、「ベントナイトのほうが粒子が粗い」と断定できる性質のものではなく、グレードにより幅がある と理解するのが正確にあたる。
2.2 一般的な効能範囲
日本において、カオリンは医薬部外品の添加成分にあたる。医薬部外品の成分表示名称リストと医薬部外品原料規格2021のいずれにも収載され医薬部外品表示名称も「カオリン」だが、これは薬用製品に添加物として配合されうるという意味であって、有効成分として承認されているわけではない(出典: 日本化粧品工業会 医薬部外品の成分表示名称リスト / 化粧品成分オンライン)。したがってカオリンそのものに紐づく承認効能はなく、配合製品が標榜できるのは化粧品の効能の範囲、ないしは併配合された医薬部外品有効成分の承認効能の範囲にとどまる。洗顔料であれば「皮膚を清浄にする」といった洗浄系の範囲にあたる。
明確にNGなのは、カオリンやクレイ洗顔に「毛穴の黒ずみを除去して毛穴を消す」「ニキビを治す」「皮脂分泌を抑制する」「肌のバリア機能を再生する」といった効果を結びつける表現になる。これらは医薬部外品有効成分の承認効能や医薬品の効能効果の枠組みであって、体質顔料・吸着剤・研磨剤としての基剤の効能ではない。逆に「皮脂や汚れを吸着する粉体として配合されている」「体質顔料としてかさや付着性を整えている」といった処方事実の説明は、成分の働きの記述として成立する。
一方、国をまたぐと扱いが変わるのがカオリンの特徴にあたる。米国では、FDAのOTCモノグラフM016(Skin Protectant Drug Products for Over-the-Counter Human Use)の §M016.10 において、カオリンは skin protectant の有効成分として4〜20%の濃度で収載されている(出典: FDA OTC Monograph M016)。ただし、カオリンを含む製品に認められている表示は §M016.50(b)(3) の「dries the oozing and weeping of poison ivy / oak / sumac」(ツタウルシ類によるかぶれのジュクジュクを乾かす)にあたり、汎用の保護表示とは別枠になる。
整理すると、カオリンは 日本では化粧品成分、米国では特定の表示に紐づくOTC医薬品の有効成分 という二重の顔を持つ。ただしこれは、日本の化粧品に配合されたカオリンに医薬品的な効能があるという意味ではまったくない。米国の用法・用量は医薬品の枠組みで定められたもので、日本の化粧品での訴求範囲とは別の話にあたる。
2.3 限界・誤解されやすい点
カオリンをめぐって誤解されやすい点を4つ整理する。
1点目は、「クレイ配合」という表示だけで中身が決まると思うこと。クレイ系の化粧品表示名称は、鉱物名で書かれるもの(カオリン・ベントナイト)と産地名で書かれるもの(海シルト・モロッコ溶岩クレイ)に分かれ、前者は成分表を見た時点で何の鉱物か分かる。これは表示名称リストの収載区分に従っているだけの違いで、優劣ではなく 読み取れる情報量の差 にあたる。
2点目は、表示名の分かれ方と鉱物系統の分かれ方が一致すると思うこと。実際には一致しない。産地名で売られている海シルト・モロッコ溶岩クレイは、鉱物系統ではスメクタイトを含み、鉱物名で書かれるベントナイトと同じ系統になる。別系統なのはカオリンだけで、「鉱物名 vs 産地名」と「カオリナイト系 vs スメクタイト系」は切り口が違う2本の線にあたる。
3点目は、吸着力が強いほど良いという思い込み。カオリンの吸着はスメクタイト系より穏やかな側だが、これは劣っているという意味ではない。すっきり感を求めるなら強い吸着が向き、乾燥しやすい肌やバリアが低下した肌では穏やかなほうが扱いやすい。良し悪しは肌の状態と製品設計で決まる。
4点目は、商品名の訴求語を成分表と同一視すること。自社集計では、商品名に「海泥」を冠する洗顔料の成分表にあったのはカオリンとタルクで、海シルトは入っていなかった(出典: DappNotes 商品マスター集計)。商品名の由来は各社の説明によるもので、成分表とは別に読むのが実際的にあたる。
3. 安全性・注意点
3.1 既知の刺激性・アレルギー報告
カオリンの刺激性に関する報告は、成分単独で見るかぎり穏やかな部類にあたる。化粧品成分オンラインの整理では、皮膚刺激性・皮膚感作性ともに、試験データを見るかぎりほとんど共通して皮膚刺激なし・皮膚感作なしと報告されているとされ、眼刺激性についても刺激なしと報告されている(出典: 化粧品成分オンライン)。化粧品での使用実績は20年以上とされ、食品添加物の既存添加物リスト・日本薬局方・医薬部外品原料規格2021のいずれにも収載されている。
公的評価の側も同じ方向を向いている。CIR(Cosmetic Ingredient Review)が2022年10月18日に公表した暫定改訂版報告書 Amended Safety Assessment of Naturally-Sourced Clays as Used in Cosmetics では、Attapulgite・Bentonite・Clay・Fuller’s Earth・Hectorite・Illite・Kaolin・Montmorillonite の8成分が評価対象となり、このうち カオリンだけが但し書きなしで安全(safe in cosmetics in the present practices of use and concentration)と結論された(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。残る7成分(ベントナイトを含む)についても結論は「安全」だが、そこに例外が付く。偶発的に吸入されうる製品において安全と判断するにはデータが不十分(the available data are insufficient to make a determination that these ingredients are safe in products that may be incidentally inhaled)という但し書きにあたる。
ここは誤読されやすい。この但し書きは 「カオリン以外のクレイは危険」という意味ではない。7成分についても結論そのものは安全で、指しているのはパウダー・スプレーのように吸入されうる剤型についてのデータの充足度にあたる。洗顔料のように水で流して使う製品は、そもそも吸入が想定される場面ではない。実際、自社集計でクレイ系成分を含むスキンケア11製品はすべて洗顔料だった(出典: DappNotes 商品マスター集計)。日常で手にするクレイ配合の洗顔料に関しては、この但し書きは実用上の判断材料にならない、と整理できる。
なお、⚠️ この報告書は Tentative(公開コメント用の暫定版)であり最終版ではないため、引用にあたっては版を明示する必要がある。
実用上の留意点は、成分の毒性ではなく使い方の側にある。1つは吸着による乾燥で、皮脂を取る働きが強い製品を高頻度・長時間で使うと、乾燥肌・敏感肌や髭剃り後のバリアが低下した肌ではつっぱりやすくなる(出典: メンズスキンケア専門メディア各種)。もう1つはスクラブ用途での摩擦で、擦る力と頻度が肌への負担を決める。3つ目は粉体一般の注意で、カオリン自体にCIRの但し書きは付いていないが、粉じんを吸い込まない配慮そのものは粉体製品全般に共通する。加えて製品には界面活性剤・香料・防腐剤等が併配合されており、それらへの個別のアレルギー反応の可能性は他の化粧品と同様にゼロではない。敏感肌・アトピー素因のある人は初回使用前にパッチテストで相性を確認するのが無難にあたる。
3.2 推奨配合量と過剰配合時のリスク
カオリンは「何%配合すると効く」タイプの機能性成分ではない。粉体としてどれだけ処方に入れるかで役割そのものが変わるため、配合量の考え方も濃度依存の有効成分とは違う。
使用実態のレンジは非常に広い。CIRの報告書が参照する2022年のVCRPでは、カオリンのリーブオン製品での最大使用濃度が53.2%(マニキュア製剤)と報告され、評価対象クレイのなかで最も高い値にあたる(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。1999年時点では100%(スキンケア製剤)という報告もあった。一方、届出使用件数は1998年の509件から2022年の1,046件へと倍増している。件数は増え、高濃度側の使用は下がる、という推移になる。
日本のメンズスキンケアという切り口では分布が違う。自社集計でカオリンを含む洗顔料5製品の成分表上の位置は、全成分数に対して36%〜75%、いずれも中盤から後半だった(出典: DappNotes 商品マスター集計)。洗顔料でのカオリンは、洗浄の主役ではなく感触調整・吸着補助を担う粉体として置かれている、と読める配置にあたる。最も上位に来ていたのはスカルプケアシャンプーの7位/37成分だった。
「過剰配合時のリスク」という観点で実態に即しているのは、成分の毒性ではなく処方バランスにあたる。粉体を多く入れれば洗い上がりのさっぱり感は出やすくなるが、同時に肌の水分・皮脂を持っていく度合いも上がる。乾燥に振れるかどうかは配合量だけでなく、洗浄成分の種類・使用頻度・放置時間との組み合わせで決まる。したがって、成分表でカオリンの記載位置を気にする実益は限定的にあたる。見るべきは、スメクタイト系のクレイが併配合されているか、洗浄成分が何か、自分の肌が今どういう状態か、の3点になる。
なお、海外の規制で数値が置かれているのは化粧品ではなく医薬品としての用途にあたる。米国のOTCモノグラフM016では skin protectant の有効成分としてカオリン4〜20%が定められているが(出典: FDA OTC Monograph M016)、これは医薬品の用法・用量であって日本の化粧品での配合上限ではない。日本の化粧品基準にカオリンの配合上限規定はなく、配合可能成分として扱われる(出典: 化粧品成分オンライン)。
3.3 「危険性」と言われる根拠と実態の整理
カオリンは「危険性」で検索されることが比較的少ない成分にあたるが、それでも語られる論点が3つある。順に、事実として認められる部分と、混同に基づく部分を切り分ける。
論点1:クレイの吸入は危険なのではないか。根拠として持ち出されやすいのがCIRの但し書きだが、§3.1 で見たとおり、その但し書きはカオリンには付いておらず、対象の7成分についても結論そのものは「安全」にあたる(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。指しているのは吸入されうる剤型についてのデータの充足度で、洗い流す洗顔料は想定場面ではない。粉体製品では粉じんを吸い込まないという一般的な配慮を守れば足りる。
論点2:天然の鉱物だから不純物が心配ではないか。天然物である以上、原料の管理が品質を左右するのは事実にあたる。ただし化粧品に配合されるカオリンは、掘った泥をそのまま入れたものではない。CIRの報告書によれば、カオリン化した花崗岩を強力な水流で洗い出し、分離工場で砂と雲母を除去したうえで、湿式ろ過・乾燥・粉砕を経て微粉末にする(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。日本ではカオリンは日本薬局方および医薬部外品原料規格2021に収載され、規格に沿った品質が求められる(出典: 化粧品成分オンライン / 国立医薬品食品衛生研究所)。不純物の管理は規格の側で担保される枠組みにあたる。
論点3:吸着力が強いから肌に負担ではないか。論点としては筋が通っている一方、カオリンに向けるにはやや的が外れる。膨潤しない1:1型で吸着は主に粒子表面と粒子間で起きるため、層間まで使うスメクタイト系より穏やかな側にあたる(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。ただし「穏やか=どんな肌でも大丈夫」でもない。皮脂を取る働きがある以上、乾燥肌・敏感肌や、髭剃りでバリアが低下した肌ではつっぱりを感じることは十分ありうる(出典: メンズスキンケア専門メディア各種)。
3つの論点を並べると、次のような整理になる。
| 観点 | 語られる根拠 | 実態の整理 |
|---|---|---|
| 吸入リスク | CIRが7成分に「吸入されうる製品ではデータ不十分」と但し書き | 但し書きはカオリンには付かない。7成分も結論は安全で、対象はパウダー・スプレー等の剤型。洗い流す洗顔料は想定場面ではない |
| 不純物 | 天然に産する鉱物である | 精製工程(水洗・砂と雲母の除去・湿式ろ過・乾燥・粉砕)を経る。日本薬局方・医薬部外品原料規格2021に収載され規格で管理される |
| 吸着による負担 | クレイは皮脂を吸着する | カオリンは膨潤しない1:1型で吸着は穏やかな側。ただし乾燥肌・髭剃り後は頻度と放置時間の調整が要る |
| 刺激・感作 | 粘土鉱物を肌に塗ることへの漠然とした不安 | 試験データでは皮膚刺激・皮膚感作・眼刺激ともほとんど報告なしとされる。使用実績20年以上 |
(出典: CIR 暫定改訂版 2022 / 化粧品成分オンライン / 国立医薬品食品衛生研究所 / DappNotes 商品マスター集計 / メンズスキンケア専門メディア各種)
実用的な結論はこうなる。カオリンを避ける理由を探すより、その製品にどの系統のクレイが、どういう洗浄成分と組み合わさって入っているかを見るほうが、判断としては精度が高い。危険と断じるのでも安全と断じるのでもなく、「クレイ」というひとくくりの中の位置を把握したうえで、自分の肌の状態と照らすのが、この成分との正確な付き合い方にあたる。
4. 相性の良い・悪い成分
4.1 併用推奨
カオリンは処方の中で単独で完結する成分ではなく、何と組み合わさっているかで製品の性格が決まる。組み合わせのパターンは大きく4つにあたる。
1つ目は、他のクレイとのブレンドになる。自社集計では、クレイ3種(カオリン・海シルト・モロッコ溶岩クレイ)が成分表の11・12・13位と連続して並ぶ洗顔料があった(出典: DappNotes 商品マスター集計)。連続して並ぶのは、ブレンドを1つの塊として配合した処方と読める。膨潤するスメクタイト系と膨潤しないカオリナイト系を混ぜて、吸着の性格と感触を両取りする設計にあたる。
2つ目は、他の吸着・粉体系との組み合わせにあたる。シリカは非晶質の二酸化ケイ素で、クレイとは鉱物系統が違うが皮脂吸着・つや消し・感触調整という機能は近い。炭は多孔質の炭素材料で、孔の内部表面で吸着する。同じ「吸着」でも、層間(スメクタイト系)・粒子表面(カオリン)・細孔(炭)と担い手が違うため、併用すると吸着の性格に幅が出る。
3つ目は、洗浄成分との組み合わせになる。クレイは単独では汚れを乳化しないため、洗顔料では必ず界面活性剤系の洗浄成分と組み合わせて使われる。脂肪酸石けん系と組み合わされば洗い上がりはさっぱり側に、アミノ酸系なら穏やか側に振れる。クレイの種類より、この組み合わせのほうが洗い上がりへの影響は大きいことが多い。
4つ目は、保湿成分との組み合わせにあたる。吸着系の製品では、洗い上がりが乾きすぎないようグリセリン等のヒューメクタントが併配合されることが一般的で、洗顔後のスキンケアで水分・油分を補うところまでをセットで考えるのが実用的になる(出典: メンズスキンケア専門メディア各種)。
4.2 併用注意
カオリンは処方設計者が扱う粉体で、消費者が「この成分と一緒に使ってはいけない」と気にする類のものではない。ただし、使用上の留意点はいくつかある。
1点目は、吸着系どうしの重ねがけにあたる。クレイ配合の洗顔料のあとにクレイパックを重ねる、皮脂吸着系の下地やパウダーをさらに重ねる、といった運用は、皮脂を取る方向の作用が積み上がる。皮脂が多い人でも髭剃り後や乾燥期にはつっぱりやすくなるため、同じ日に重ねるかどうかは肌の状態で判断したい(出典: メンズスキンケア専門メディア各種)。
2点目は、スクラブ・角質ケアとの併用になる。カオリンには研磨・スクラブという配合目的もあり(出典: 化粧品成分オンライン)、スクラブ剤や角質ケアと近い時期に重ねると物理的な負担が積み上がる。特に髭剃り直後は角質と皮脂膜が削られた状態にあるため、この時期の重ねがけは避けるか頻度を控えめにするのが安全側にあたる(出典: メンズスキンケア専門メディア各種)。
3点目は、放置時間と頻度にあたる。クレイパックの類は乾ききるまで置くほど効くわけではなく、乾燥が進むほど肌側の水分も持っていかれる。製品が指定する時間を守るのが基本になる。粉体製品では、粉じんを吸い込まないよう顔の近くで舞い上げない配慮も併せて要る。
4点目は、製品全体でのアレルギー反応にあたる。カオリン自体は皮膚感作の報告がほとんどないとされるが(出典: 化粧品成分オンライン)、製品には香料・防腐剤・界面活性剤等が併配合される。個別の反応が起こる可能性は他の化粧品と同様にゼロではないため、敏感肌の人はパッチテストを挟むのが確実になる。
4.3 類似成分
カオリンに近い成分は、「同じクレイ」と「同じ吸着系」の2方向に分かれる。
まずクレイ側。ベントナイトは鉱物名で表示される点ではカオリンと同じ側だが、鉱物系統はスメクタイト系の2:1型で層間に水が入って可逆的に膨潤する(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。CIRの報告書によれば、ベントナイトの主成分はモンモリロナイトで、多くのベントナイトは比較的純粋で他鉱物の寄与が10%を超えることは稀とされる。鉱石は粗粒(grit)と非膨潤成分を取り除く処理を経る、つまり膨潤性そのものが製品価値になっている点も、膨潤しないカオリンとは対照的にあたる。
海シルトとモロッコ溶岩クレイは、表示名が産地・由来を示すタイプにあたる。どちらも日本化粧品工業会の化粧品成分表示名称リストに収載された正式な表示名で、鉱物系統としてはスメクタイトを含むためベントナイトと重なる。ここが本記事の軸にあたる。表示名が鉱物名か産地名かという分かれ方と、鉱物系統がカオリナイト系かスメクタイト系かという分かれ方は、一致しない。
4成分の位置関係を整理すると次のようになる。
| 成分 | 表示名の性格 | 鉱物系統 | 膨潤 | CIRの名指し評価 |
|---|---|---|---|---|
| カオリン(本成分) | 鉱物名 | カオリナイト系(1:1型) | しない | あり・但し書きなしで安全 |
| ベントナイト | 鉱物名 | スメクタイト系(2:1型) | する | あり・安全だが吸入されうる製品には但し書き |
| 海シルト | 産地・由来名 | スメクタイトを含む | する | なし(同系統の評価を参照する形になる) |
| モロッコ溶岩クレイ | 産地・由来名 | スメクタイトを含む | する | なし(同系統の評価を参照する形になる) |
(出典: CIR 暫定改訂版 2022 / 日本化粧品工業会 化粧品の成分表示名称リスト)
海シルト・モロッコ溶岩クレイは日本の化粧品成分表示名称であり、CIRが評価したINCI名のKaolin・Bentonite等とは別枠にあたる。この2成分そのものを名指しで評価した文書はないため、安全性を語るときは同系統のスメクタイト系クレイに対する評価を参照する形になる。「CIRが評価している」と読み替えないのが正確な扱いになる。
次に吸着系の側。シリカは非晶質の二酸化ケイ素で、粘土鉱物ではないが皮脂吸着・つや消し・感触調整という機能はカオリンと重なる。炭は多孔質の炭素材料で細孔の内部表面で吸着し、カオリンが板状粒子の表面と粒子間で吸着するのとは担い手の構造が違う。体質顔料という文脈での近縁にはタルクがあり、日本化粧品技術者会の整理ではマイカやタルクが中性〜アルカリ性を示すのに対し、カオリンは中性〜酸性領域を示すという違いがある(出典: 日本化粧品技術者会)。
皮脂対策という目的で並べるなら、比較対象は吸着系の外にも広がる。亜鉛PCAは皮脂分泌の調整や収れんを配合目的とする化粧品成分で、ライスパワーNo.6は「皮脂分泌の抑制」を承認効能とする医薬部外品の有効成分にあたる。カオリンはすでに出た皮脂を粉体で取る側の成分で、皮脂の量そのものに働きかけるカテゴリとは階層が違う。「今のテカりを抑える」のか「皮脂の出方そのものに向き合う」のかで、選ぶ層が変わることになる。
5. よくある質問
Q1. カオリンとベントナイトは何が違いますか
どちらも「クレイ」と呼ばれますが、鉱物としての系統が違います。カオリンはカオリナイト系の1:1型で、シリカ四面体シート1枚とアルミナ八面体シート1枚が組み合わさった構造で、格子内の置換もほとんどないため、層間に水が入って膨らむことがありません。一方ベントナイトはスメクタイト系の2:1型で、シリカ四面体シート2枚の間にアルミナ八面体シート1枚が挟まる構造をしており、シート同士の結合が弱いため水や有機分子が層と層の間に入り込んで膨潤します。この膨潤は可逆的で、層間の極性分子を取り除くと構造は完全に収縮します(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。実用面の違いは吸着の担い手にあり、スメクタイト系が層間まで使えるのに対し、カオリンの吸着は主に粒子の表面と粒子間で起きるため、性格としてはより穏やかな側になります。
Q2. CIRでカオリンだけが安全と結論されたと聞きました。他のクレイは危険ですか
危険という意味ではありません。CIRが2022年に公表した暫定改訂版報告書では、評価対象のクレイ8成分すべてについて結論は「安全」です。違うのは但し書きの有無で、カオリンだけが但し書きなしで安全と結論され、ベントナイトを含む残り7成分には「偶発的に吸入されうる製品において安全と判断するにはデータが不十分」という例外が付きました(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。この但し書きが向いている先はパウダー・スプレーのように吸入されうる剤型で、洗い流して使う洗顔料は吸入が想定される場面ではありません。DappNotes の商品マスター集計でも、クレイ系成分を含むスキンケア11製品はすべて洗顔料でした(出典: DappNotes 商品マスター集計)。したがって、店頭で手に取るクレイ配合の洗顔料を選ぶ場面で、この但し書きが判断材料になることはほぼありません。なお、この報告書は Tentative(公開コメント用の暫定版)であって最終版ではない点も付記しておきます。
Q3. 「クレイ配合」と書いてあれば中身は同じですか
同じではありません。クレイ系の化粧品表示名称は、鉱物名で書かれるもの(カオリン・ベントナイト)と、産地・由来を示す名前で書かれるもの(海シルト・モロッコ溶岩クレイ)に分かれます。鉱物名で書かれていれば成分表を見た時点で何の鉱物か分かりますが、産地名の場合は表示名だけでは鉱物系統まで読み取れません。ただしこれは表示名称リストの収載区分に従っているだけの違いで、優劣の話ではなく、読み取れる情報量の差にあたります。さらにややこしいのは、表示名の分かれ方と鉱物系統の分かれ方が一致しないことです。産地名で売られている海シルト・モロッコ溶岩クレイは、鉱物系統ではスメクタイトを含み、鉱物名で書かれるベントナイトと同じ系統になります。4成分のうち別系統なのはカオリンだけです。詳しくはベントナイト・海シルト・モロッコ溶岩クレイの各記事も合わせてご覧ください。
Q4. クレイ洗顔を使うと乾燥します。カオリンなら大丈夫ですか
「カオリンだから大丈夫」とは言えませんが、選び分けの手がかりにはなります。カオリンは膨潤しない1:1型で吸着が穏やかな側にあたるため、層間まで使って吸着するスメクタイト系(ベントナイト・海シルト・モロッコ溶岩クレイ)主体の処方より乾燥に振れにくい可能性はあります(出典: CIR 暫定改訂版 2022)。ただし皮脂を取る働きがある以上、使い方しだいでつっぱることは十分あります。男性は皮脂分泌量が女性の約2倍とされる一方、肌内部の水分量は女性の約半分とされ、毎日の髭剃りでバリア機能が低下しやすい状態にあります(出典: メンズスキンケア専門メディア各種)。実際に調整できるのは3点です。頻度を毎日から隔日に落とす、パック類は乾ききるまで置かず製品の指定時間を守る、洗顔後にグリセリンやスクワラン等で水分・油分を戻す。成分名で避けるより、この3点を動かすほうが効きます。
Q5. カオリンは肌に何か良い働きをしてくれますか
日本の化粧品において、カオリンは体質顔料・吸着剤・研磨剤としての基剤成分で、医薬部外品の有効成分ではなく、承認された効能もありません(出典: 化粧品成分オンライン)。仕事は処方の内側で完結していて、色材や機能性成分をかさ増しして扱いやすくする、皮脂や水分を吸着する、穏やかに研磨する、といった役割にとどまります。「毛穴の黒ずみを消す」「ニキビを治す」「皮脂の分泌を抑える」といった効果を結びつけることはできません。なお米国では、FDAのOTCモノグラフM016でカオリンが skin protectant の有効成分として4〜20%で収載されており、医薬品としての位置づけを持ちます(出典: FDA OTC Monograph M016)。ただしこれは米国の医薬品の枠組みの話で、日本の化粧品に配合されたカオリンに医薬品的な効能があるという意味ではありません。
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本記事に関する注記
- 本記事は特定商品の効果を保証するものではありません。成分の働きには個人差があり、体質・肌質により合わない場合があります。
- 肌に赤み・かゆみ・刺激等の異常が出た場合は使用を中止し、症状が続く・悪化する場合は皮膚科等の医療機関にご相談ください。傷・炎症のある肌への使用は避けてください。
- 本記事で扱うカオリンは、日本の化粧品に体質顔料・吸着剤・研磨剤として配合される状態を前提としています。米国のOTC医薬品としての用法・用量は本記事の対象外です。
- 本記事が参照するCIRの報告書は2022年10月18日公開の暫定改訂版(Tentative Amended Report for Public Comment)であり、最終版ではありません。
- 本記事に含まれる製品数の集計は DappNotes 商品マスター(2026年9月時点・スキンケア54製品/ヘアケア78製品)に基づく自社集計であり、市場全体の分布を示すものではありません。
- 本記事は成分の一般的な解説であり、化粧品・医薬部外品の効能効果は配合製品の承認・表示の範囲に従います。
- 外部の安全性指標(CIR等)は出典明記の参考値であり、絶対的な安全性を保証するものではありません。
- 本記事はAIによる下書きを編集部がレビュー・再構成して作成しています。
- 編集部レビュー済み・AI下書き活用